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ナイトホークスのHKのレビュー・感想・評価

ナイトホークス(1981年製作の映画)
2.8
キース・エマーソンが映画音楽に手を染めたのは、他人の金で音楽の追究が出来ると考えたためだという。これはエマーソンが『インフェルノ』(80)の直後に手掛けた作品で、「アイム・ア・マン」のカヴァーがカッコいいが、スタローンがこのドヘタ野郎め!と当初の監督ゲイリー・ネルソンを降板させたのは多少傲慢だったかも知れないが、それもネルソンが『ブラックホール』(79)の監督だと知るまでのことだ。しかし、ルトガー・ハウアー(初のアメリカ映画である)のシーンを大幅にカットしたのは嫉妬からとはいえいただけなかった。ところでデヴィッド・シェイバーは、スタローンを想定して脚本を書いたのではなかった。その時は配役が決まっていなかったからではない。そもそもその脚本のタイトルが『フレンチ・コネクション3』だったからである。それで思い出したが、シェイバー脚本でロイ・シャイダー主演のヒッチコック・オマージュが炸裂したスリラーがあった。輸入される気配のないその作品『LAST EMBRACE』(79)を監督したのはジョナサン・デミだった。
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