元ラジオ頭

ナイトホークスの元ラジオ頭のレビュー・感想・評価

ナイトホークス(1981年製作の映画)
3.8
現実的な捜査と、その延長線としての地に足のついた生身のアクションが、「地味」ではなく「渋み」となる手堅いポリスアクション
深い感動とは無縁であっても「映画を観た」という感触を味わえる一作
81年公開ですが、「70年代の重厚さ≒野暮ったさ」を「80年代の軽薄さ」で打ち消しているようなバランス感覚

意地の悪い言い方をすれば「『ブラック・サンデー』や『ジャッカルの日』の縮小再生産」とも言えなくもないですが、それでも面白い映画であったことは変わりないです

調べてみたらこの映画の公開は『ランボー』一作目の前年なんですね
スタローンが「肉体派アクションスター」として認知されきる以前の、「アクションもできる俳優」だった時期を収めた貴重な一作と言えるかも
本作のような、派手さは薄くても泥臭く着々と敵を追い詰めていく闘い方をするスタイルはシュワルツェネッガーよりもスタローンにピッタリな気がします
『ランボー』以降もそういう役がない役ではないけど、そういう映画は悪い意味でB級然としたものばかりなので…
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