もともとキューカーの『女性たち』が観たかったのだけど、それはどうにも観れなさそうだったから、構造が似てるといわれる『花ちりぬ』を鑑賞。さくっと見ようと思ったら、音声がよく聞き取れず、聞こえても京こと…
>>続きを読むはじめての石田民三。いいものを観ました。閉じた空間の中で部屋の行き来の水平運動と、階段の上下運動が組み合わされる。複数の人物の動きが振り付けられる引きのショットを中心に、ここ一番でクロースアップが繰…
>>続きを読むハンパじゃない。自らに課した作劇上の厳格なルール(カメラは舞台となるお茶屋の敷地から決してでない・男の姿は決して映さない)を遵守しながら、徐々に迫ってくる幕末の内戦(戦争はもちろん男が始めるのだ)を…
>>続きを読む90分に満たない時間でありながら、キャラクターの個性と撮り方の緻密さで充分満足してしまう。
一度も客は見せず、仲のいい女性同士の間柄については多くは語らず、引きでとても幸せそうな花火でじゃれ合う姿が…
画面に女性しか出てこずひとつの御屋敷(芸者が働くとこ)からカメラは出ないというむっちゃ実験的な内容で、男の存在は画面の外からの声で表現されている。完全にキューカーの『女性たち』やん!と思いきやキュー…
>>続きを読む大文字の歴史では周縁部にすぎない市井の人々を通して、ある時代の混乱を描く手つきはこれまで観てきた、たとえば『むかしの歌』のような作品にも通じる。
『花ちりぬ』では、男性が画面外に追いやられることで、…
✔『花ちりぬ』(4.1p)及び『むかしの歌』(4.2p)▶️▶️
石田民三はずっと忘れられててここ何年か再発見されたと、知人に言われ、少し驚いた。少なくともこの半世紀、50年近くは不動の名匠とし…
限られた空間で女性たちの会話の応酬が続く一夜。
まるで流れるようなワンカットのような錯覚。
和装で階段を昇降する運動に外へ溢れ出すエネルギーを感じる。
どんな状況下でも楽しそうに戯れあう女性たちを観…
びっくりするほどコンセプチュアル。まさかの男が一回も映らない花街映画。カメラは置屋から出ず、切り返しも一切使わない。演劇的になりそうなところ、あらゆる角度にカメラ置いて関西弁のグルーヴと呼応するリズ…
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