昔授業で『花ちりぬ』見ていたことを思い出した。画面奥の階段を駆け上がる花井蘭子を捉えたカメラは反対に画面手前へと遠ざかる。座付きの切り返しも奥の建物に座る女性を、わざわざ手前に建設された手前の柱を舐…
>>続きを読む幕末京都のお茶屋が舞台。外の世界の動乱と対照的にお茶屋の中だけを舞台としているところで侯孝賢の『フラワーズ・オブ・シャンハイ』を想起させる。このお茶屋には前年に訪れた長州藩士の客に連れ出されることを…
>>続きを読む#90 石田民三没後50年@フィルセン
まさか生きているうちに、このような特集上映にあたるとは夢にも思わず、興奮気味でフィルセンに突入。
とにかく音声はボロボロのうえ、本格的な京の廓こどばの連発で、…
言葉がわからなすぎてキツかったけど聞き取ることを諦めてからはかなり引き込まれた。
男性がただの一度もフレームに現れず、何度も呼ばれている「お客さん」の姿は全く見えないので、全体的にお茶屋のオフショッ…
女優しか出てこないことより、カメラが廓屋から一歩も出ないことに驚く。
外の喧騒は例え人が死んでも、全てオフからの音に留める注力ぶり。ラストでようやくカメラが屋上に出るのだが、見えるのは京の都が燃えて…
火照る身体と繋がらないスマホ、その他もろもろのストレスに晒された我が身に蚊の鳴くような音声を聞き取る気力はなく意識喪失。たまたま目が覚めている時に見た階段を昇る上下移動だけ良かった。徹底した室内劇の…
>>続きを読むただでさえほとんど聞き取れないセリフよりでっけえ効果音のせいで音量を上げられず、もう完全に英語字幕のみで情報を読み取らなければならない 多分いい映画っぽいんだけど、本当に一体何の話なのか、なぜ彼女た…
>>続きを読む尋常ではない。女性の名前しかない配役クレジット(背景は金魚鉢)がまず圧巻。客も新撰組も、男たちの姿が画面から消去され、舞台となる茶屋=遊廓が外部への視界を持たない(ただ一ヵ所を除いて)のは、女を排除…
>>続きを読む幕末の京都を舞台にした本作で、華やかで欲望を発散させる場にも関わらず廓の中で女性しか登場せず男性が声だけ出てくることによって廓の中の女性たちが籠の中で飼育される小動物のような、表社会の動乱(=男性社…
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