なんだよ。勝手に、子供だましの作品かと思ってたよ。いや、鑑賞中にちゃんと童心にかえってたから、そういった意味では子供だましであってるんだ！
ほんと、予想外によく出来てた。荒唐無稽な物語にみえて、登場人物が抱える喪失感が繊細に描かれていて、その絶望や、迷いを共有し合うことで、4人に疑似親子関係が形成されていく流れは見ていて心が熱くなってしまった。
そして、あの映画的な一瞬よ！
あの表情がすべてを言い表してるんじゃないかと思えるぐらいの奇跡的な一瞬！何も知るはずのない子供たちがみせる、あの眼差しの美しさったらない。あれこそ小説では描けない映画的表現だと思う。
