ちーかま

ジュマンジのちーかまのレビュー・感想・評価

ジュマンジ(1995年製作の映画)
5.0
「主人公が弱虫だけど愛おしいアドベンチャー物語」

ジュマンジというボードゲームが発端で物語が始まる。いじめられっ子で父と不仲だったアランがボードゲームに吸い込まれて26年後。アランの家に引っ越してきたジュディとピーター、さらにアランとジュマンジを始めたサラが集まり再び物語が動き出す。ゲームはジャングルと現実世界が繋がっていて?現れた文章がそのまま現実になるというもので、ライオン、サル、ワニなどの生き物が現実世界に出現する。それをなんとかそれぞれ機転をきかせて、力を合わせて乗り越えるというアドベンチャー映画。
なんで面白かったかというと…
①冒険の主人公は頼もしくかっこいいという印象だが主人公のアランは弱虫の強がり。動物を倒すのもなんとか凌ぐという感じでヒヤヒヤさせられるが、そんなアランがサラを助けるためにワニに立ち向かったときは頼もしく見えてしまう。笑
②ピーターが最少年にして最も機転を利かせて敵をやっつける姿がとても清々しい。そんなピーターだが中身はまだ小学生でズルしようとしてサルの姿になってしまうのも愛おしい。
③警察官の新車を引っ張るところがツボ。今日新車なんだよ〜から始まり、どんどんボンネットやドアがなくなり、しまいにはツルに半分にされてしまう始末。最後には欲しいなら持ってけ!!!という心境の変化が面白かった。
④アランが戻ってきた26年後の世界にはアランの父はアランを探すことに全財産を使い会社も倒産して亡くなったという事実。一方ジュディとピーターの親も旅行中に事故で亡くなっている。「親がいる時は気が付かない親と子の絆」というテーマがありそうだが、ジュマンジ!をクリアして戻った世界にはアランの父もジュディ達の親も生きているというストーリーには胸が熱くなった。