エイデン

エルム街の悪夢/ザ・ファイナルナイトメアのエイデンのレビュー・感想・評価

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オハイオ州“スプリングウッド”
悪夢の中の殺人鬼“フレディ・クルーガー”が暴れ回るこの街では、ついに謎の殺人と自殺により未成年者が全滅
残された大人たちも皆 錯乱してしまう
そんな街で唯一生き残っていたある青年もまた、フレディの悪夢に悩まされていた
散々もてあそばれた挙句、現実世界へと戻った青年だったが、頭をひどく打ち付けて記憶を失ってしまう
その後 青年は、警察に保護されてジョンと仮称されると、未成年者の矯正施設へと運ばれて来る
医師として子どもたちの世話をしているマギーがジョンの話を聞くと、彼は記憶こそ無くしているものの、眠ることを拒否して不眠症に陥っていた
また所持品からはスプリングウッドに関する新聞の切り抜き記事が発見されたが、何故かマギーはその背景にあった水道塔に見覚えがあり、自分がよく見ている幼少期 誰かに遊んでもらったという不思議な夢に、それが映り込んでいることを思い出す
その夜 青年は夢遊病のような状態で発見されるが、その夢の中に幼少期のマギーが出てきたことが判明
それに興味を持ったマギーは、夢に詳しいドックの意見もあり、彼の記憶を取り戻せば自分の夢の正体も明らかになると考えスプリングウッドへと連れて行くことを決める
青年を連れ車でスプリングウッドへやって来たマギーだったが、車には施設の問題児であるスペンサーやトレイシー、カルロスも密かに乗り込んでたと判明
彼らに帰るよう命じながらも一行はスプリングウッドを散策していくが、祭りが行われているにも関わらず子どもは不在で異様な雰囲気が漂っていた
様子のおかしな住民たちのこともあり、街を出ようとするも何故か出ることができない
スプリングウッドに囚われてしまった一行は、この地を支配していたフレディに脅かされていくが・・・

『エルム街の悪夢』シリーズ6作目

ファイナルの名の通り最終作と位置付けられて製作された作品で、生前のフレディの姿や誕生の秘密も明かされる
ついでに無名時代に1作目に出てベッド吸い込まれ死したジョニー・デップもゲスト出演してるぞ

スプリングウッドの若者がジョンを除いて全滅、大人全員発狂という前作と繋がってなさそうで出オチみたいな状況から、新たな事件が勃発
フレディさん妻帯者どころか子持ちだったという衝撃ネタを中心にストーリーが展開する
とはいえ捻りこそあるものの大方予想の着く辺りに着地するので、そこまで練られているわけでもないエンタメ脚本という印象強いかな

ただまあ最終作(結局終わってない定期)ということもあって、気合は入っているらしく、殺人芸人フレディさんの殺人劇場も割と丁寧で、相変わらず荒唐無稽ではあるものの夢で起きたことが現実になる設定がこれまでで1番わかりやすかったりと丁寧には作られてる
そして人間であるフレディから、悪夢の中の殺人鬼フレディへ生まれ変わった理由も明確に
そして最後はしっかりと最終作らしく締め括った辺りはちゃんと評価したい
観ましょう
エイデン

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