矯正施設で働く職員のマギーは頑なに眠ろうとしない記憶喪失の少年ジョンと出会う。彼が話すかぎ爪の殺人鬼フレディとエルム街のことにマギーは自分が見た悪夢に共通点を感じる。マギーはジョンの身元を探るため、ジョンが所持していた新聞記事からスプリングウッドに行く。そこはフレディと因縁のある場所であった。
一応のシリーズの最終作という位置づけであり、ストーリーにおいてフレディの過去について深く描かれており、なかなか力が入っているように感じました。しかし、これまでのシリーズとの関係があやふやで、その点は一切理解できずに観終ってしまいました。
記憶喪失の少年ジョン(ション・グリーンブラット)と矯正施設の職員のマギー(リサ・ゼイン)がストーリーの主軸を担っており、二人はフレディの過去を探っていくのですが、このストーリー展開は捻りがあって面白く感じました。
本筋とは一切絡まない矯正施設に収容されている3人の未成年者がただフレディのホラー演出のためだけに死んでいきますが、これがないとシリーズのお楽しみであるフレディの多彩な出現方法や殺害方法を観ることができなくなるので、納得しました。犠牲者枠は必要です。
今回もやり過ぎなくらい様々な姿でフレディは出現し、やはり楽しいです。最初のホウキに乗った魔法使いフレディや補聴器フレディなど笑ってしまうものばかりです。しかし、本作ならではとして火傷の無い素顔のフレディが出てきてとても特別感を感じました。
完結編に相応しい内容だったと思います。
かなりフレディびいきになったので私の評価は当てにしない方が良いですが本作も楽しかったです。
鑑賞日:2023年5月15日
鑑賞方法:U-NEXT