「エルム街の悪夢」シリーズ一旦の一区切り。ナンシーもアリスも不在なエルム街、過去シリーズとの繋がりは希薄だが、それによって「どこにでもエルム街はある」というメッセージは肉付けされていた。
トンデモ悪夢描写は前シリーズと比較しても相当薄い。目立ったアイデアとしてはバケモノ補聴器を付けて聴力を高めた少年に黒板の引っ掻き音を聴かせるなど、しょうもないと言わざるを得ないもの。唯一ファミコンゲームの空間に迷い込ませるシーンは時代の匂いも感じられて楽しかった。
子供オトナだけのお祭りの奇妙なビジュアルはフレディがコミュニティごと精神を破壊した影響が感じられて良かった。
