大学生の頃に鑑賞。
当時はサスペンス(特に有り得そうで有り得ない微妙なラインを攻めた)作品にハマっており、こちらをDVDレンタルして観た際は度肝を抜かれましたな。
マイケル・ダグラスが窮地に追い込まれていく様がドキドキするし、謎のゲームの目的や犯人についての謎解きもワクワクが止まらなかった。
いわゆる大どんでん返しの作品だが、これはこれでまた違った形でのラストだったから新鮮だった！
監督したデヴィッド・フィンチャーは、前作『セブン』で既にダークでドラマチックなサスペンスを描いていた。
救われないラストに誰しも胸糞悪い想いをしたと思う。
あの流れを彷彿するかのようなミステリーに加えて、テンポが良く中弛みしない。
二番煎じかと予想したのに、それさえも裏切るのが衝撃だった。
ネタバレになるため必要以上に書けないが、このゲームを仕掛けた犯人とその動機には裏付けるだけの理由があり、実はこのゲームが主人公の今後の人生を左右するものになるとは……実に素晴らしい！！！
フィンチャーならではの世界観の構築と、そこにまんまとハマる我々観客と、なんだか最高な出来栄え。
代表作が多いだけに影を潜めているが、必見の価値あり。
