デイジーベル

ゲームのデイジーベルのレビュー・感想・評価

ゲーム(1997年製作の映画)
3.8
父親へのコンプレックスの克服と和解が根底にある作品。

突然いなくなった父親に対する、愛情と理解の喪失、満たされない愛の欲求。
父親と繋がる、自分の唯一信じるモノ「財産(お金)」父親と重ねる人生。

「人生が一変する素晴らしい体験が出来る」というゲームの招待状をもらった事から、彼の人生が大きく崩れていく。
日常の崩壊、裏切り、財産(アイデンティティ)の崩壊。これは自身が信じていたモノの否定に繋がり、偽り(空虚)な人生を浮き彫りにしてしまう。

変化する為に、完全に破壊する行為。
「ファイトクラブ」に繋がるであろうこの作品は、一級品のサスペンス、ミステリー作品というだけではなく、私達に″希望″や″赦し″を与えてくれているのかも知れない。

「人生は一度きり、偽りじゃない、自分自身の為の人生にダイヴしろ!」って事だろう。

しかしマイケルダグラスには、追い詰められる役がハマる 笑「セブン」より個人的に好きな作品だ。この手の映画にハマるキッカケになった作品。