走れゎナンバー

ひとりぼっちの二人だがの走れゎナンバーのレビュー・感想・評価

ひとりぼっちの二人だが(1962年製作の映画)
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冒頭、舞台で演舞する女性の顔をカメラが引きで捉え、どんどんと寄っていき、画面いっぱいに顔が映ったところで、いつの間にかメイクルームへと場面転換し、実像から鏡像へと境目も分からぬまま入れ替わる超絶カメラワーク。 (何度見てもどうやって撮っているのか分からない)
60年代のエネルギッシュな浅草を舞台に、水揚げを拒み逃げ出した吉永小百合を追っ手から匿う三人の男を描く青春劇。手ブレ演出が若者の疾走感と映画全体のグルーヴ感を生み出していて良い。パペットに扮した人間二人の寸劇だったり、坂本九の1人ミュージカルだったり見所多め。『上を向いて歩こう』も聴けるとは。

高橋英樹のボクサー役カッコイイ。
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