世界初と言われる
長編アニメーション。
とてもとても、
惹き込まれる世界。
あらゆる「モノ」が
エキゾチックで
摩訶不思議な動きをする。
それは予想外。
何故なら影絵だから。
でもこんな精密で美しい影絵劇は
観たことないよ!の、世界。
影絵だから出来るのか、
優雅な動き、リズムカルな動き。
そこにコマ送りを加えたり、
突然消えたり、形を変えることもする。
「劇」ではできない
「映像」ならではの
魔法のような動きが加わることで
物語は華やぎ、奥行きが増す。
物語は魔法使いと王子の話。
空飛ぶ馬に乗って
世界を旅し、恋をする。
魔法使いにも立ち向かう。
ありがちな話かもしれないけれど
表現の豊かさに見とれてしまう。
音楽と文字の挿入?がまた素敵で
(しかもフォント萌♡)
ドラマチックな雰囲気に。
バレエを観劇している気持ちにも。
因みに私。
フィルマークスのアイコンに使うほど
藤城清治さんの作品が好きです。
鑑賞中、藤城作品に似てるなぁって
ずっと思っていたのだけど、
映画評論家の淀川さんも
「映画のおしゃべり箱」の中で
書いてましたぞ、発見♪ 以下抜粋♪
<ベルリン生まれの彼女は1916年から影絵アニメを手がけ、夫のカール・コッホが撮影を担当した。(中略)動く影絵のその美術感覚は実にすばらしいものであった。この手法の後継者はその後ほとんどいないといわれたが、私はあの藤城清治氏こそまぎれもなきこのロッテの後継者だと思う。そして彼の世代がちょうど、幼年時代に「アクメッド王子の冒険」を見た年ごろでもある>
繋がるって嬉しい(*ΦωΦ*)♪