Okabe

出発のOkabeのレビュー・感想・評価

出発(1967年製作の映画)
4.5
初めと終わりの2つの静止画に挟まれた運動。
性的衝動を車(ラリー出場)に転嫁し、スラップスティックコメディよろしく動き回り、最後には隣りに座っていた性的対象を直視することで、フィルムは焼失し「戻れない決定的瞬間」が訪れる。
特にサイレント(後継の口パクで会話する美容師)とトーキー(前景の喋りまくる夫人客)が同居する画面が印象的で、こうやって対置されると視覚に訴えるドタバタ劇のインパクトの強さがよくわかる。
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