本作の主人公,ミシェルの精神は、ドストエフスキーの『罪と罰』の主人公,ラスコーリニコフそのものでした。
その隠喩を楽しめるのも、小説を読んだからに他なりません。
本当のスリ師が伝授したと言う、端…
顔を画角に入れない撮り方は『たぶん悪魔が』でも取られていた。
顔が映らないと、そのシーンからは感情が排除されて、画面内で繰り広げられる行為そのものにフォーカスが当たる。
だからこちらも自然と集中する…
去年見たのにもう1ミリも内容が思い出せないからまた見た。
なぜ主人公はカフェで警察に接触したの?
独善的な正義感からくる驕り?
話自体は面白いが、主人公が挙動不審かつ視線が泳ぎすぎていて、とても…
ブレッソンの映画は、「白夜」が死ぬほど刺さって(あれはほんまにやばい。原作も好き。)、「ラルジャン」と「田舎司祭の日記」は心から大好きで、「バルタザール」と「少女ムシェット」は、成功か失敗かに関わら…
>>続きを読むタイトルそのまんまスリの映画なんだけど、これが面白く見れてしまってびっくり。スリという行為もスリリングだし、繰り返してしまう男の心理にも同情してしまう。少しカウリスマキへの影響も感じた。
ミシェル…
『ラルジャン』に続いて『スリ』を観た。ロベール・ブレッソンが「手」を撮る映画作家だというのはよくわかった。「うかつだった」と言いながらも刑事に近づいていったりする主人公、ナレーションが自分の行為に…
>>続きを読むロベールブレッソン鑑賞一作目
いっぱいスっていくシーンがすごい。どうやって撮ってんねんって思っちゃう。なんか映像技法のお手本ですみたいな感じ。
映画全体の雰囲気がずっと暗くて長く感じちゃった。
ヒ…