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スリ(掏摸)のtntnのレビュー・感想・評価

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)
3.9
手と同じくらい足も重要な映画だと思った。
主人公は、柔らかな手で財布を弄り、足でアパートの部屋や廊下を行ったり来たり。だからこそ、壁・鉄格子に囲まれたあの場所への着地が綺麗。
駅のチケット売り場での集団スリ大会はカッコよすぎ。音楽も台詞もないまま、手が上着のボタンを弾き、財布を取り出し、落とし、金を抜き取り、相手にパスする。この一連の動作の見せ方が気持ち良い。
スリの特訓シーンとかちょっと笑えた。サッカーゲームで指柔らかくなるんか。
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