夕

スリ(掏摸)の夕のレビュー・感想・評価

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)
4.1
序盤でミシェルの唱える持論がなんだか奥深い意義を持ちそうな感じやったけどラストシーンで別にそういうことがやりたいわけじゃなかったんやなと思った、思えば最初のモノローグですでに明かされてたことでもあった、それにしても「やったものは黙っている、やっていないものは語ろうとする、だが俺はやっているし語る」みたいなこと言ってたけど今からするとこれもただギャグに聞こえる
彼のややこしい自説を請け負った冒険が結果的にありきたりで単純な答えに行き着くための遠回りだったってオチは僕はけっこう好き
車内で掏摸まくるカットは現代映画のスピーディな演出にも全く負けず劣らずの速度やった、ミシェルのスってるときの顔がおもろい
最初の方でスッて浮かれてたら1分で捕まったところ、イイね
夕