映画館地蔵

スリ(掏摸)の映画館地蔵のネタバレレビュー・内容・結末

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ラルジャンに続いてブレッソン鑑賞2作目。

自分の乏しい理解力とあまり集中して見れなかったのと相まってジャックが仕事を紹介してる件とか、所々話がよく分かんなかったが、他人の感想やあらすじをみて色々理解できた。
むしろ下記の淡々と書かれたあらすじを見てやっとこみ上げるものがあった。
https://ameblo.jp/tonton3ab/entry-12420956883.html

「罪と罰」と大体同じ構造という話を見てで納得。
ピカレスクロマンというには小悪党だけど、遮二無二破滅の道へ進み続ける救い難き者に一筋の光が差して終わるラストシーンが綺麗で良かった。
(ジャンヌの存在が物語に都合の良い女感あったがそこは一旦置いとく。)

話自体もそうだけどコンビネーションスリの美しさだったり撮影技術?的な面でも魅力的だった。
このソリッドかつウェットな仕上がり、崇拝する人がいるのも分かる。

ジョージ秋山作品だったり宮崎大祐作品だったり、挙げるとキリがないが今まで見てきた色々なモノとモノがリンクした。
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