スリ行為に魅せられた青年のお話。
万引きが止められない人の大半は、商品が欲しくてやり続けてしまうのではなくて、万引きという行為そのものにある種の快楽を覚えてしまっているが故に依存症のような形になっ…
素晴らしい。
「人は何かを見ているとき、何かを見ることができない」というよく使われる文句を映像化した作品。
そのためか、鑑賞者へ「カメラ位置はここで、ここを映すのが正解なのだ」と全てのショットをブ…
鮮やかなる手の諸相。人格と切り離されて「手」そのものが独立した生物かのよう。銀行〜バスでのスリはとりわけ流麗。内的葛藤が表出しない分ラストの画は感動的。
薄幸のヒロイン、マリカ・グレーンの「きっと誰…
刑務所のようだ。
この男の、若気の至の極み。自尊心の爆発か知らないが、いやどちらでもないかもだが、こいつの自惚れようが半端ではない。
手、手、手。
それを様々な情報を伝うメディアだとして見たらどうだ…
当然のことながら、スリという瞬間的な作業と、ブレッソン的演出の相性の良さ、加えて姪のエヴァ・グリーンはおろか、ドミニク・サンダすら凌駕するマリカ・グリーンの美貌。ほんとゴダールとはちょっと異質な趣味…
>>続きを読む手さばきの美しさ
素晴らしく。
するりと抜き取り、
ふらりと戻す。
指から生まれる
エクスタシー。
満たされる。
華麗さに見惚れてしまうけれど、
連携プレーの軽やかさに
胸はときめいてしまうけれ…