TakedaKatsuya

マネーボールのTakedaKatsuyaのレビュー・感想・評価

マネーボール(2011年製作の映画)
4.3
2002年のアスレチックス20連勝を描いた作品。

ブラッド・ピット演じるGMが貧乏球団の中で出来る改革を行い、弱小チームから負けないチームに変えていく変遷は、それだけ見ると都合のよいストーリーに見える。だけどそれが実際にあった事実であることがとても面白い。

「出塁率」に焦点を置いて選手編成をするやり方は、当時はかなり変わっていたらしく、それまでのやり方を踏襲していたスタッフや選手たちとの軋轢を生む。
GMが思うチーム運営と監督のチームのやりくりがフィットしないうちは連敗しそのやり方を批判されるが、トレードなどで選手を切っていくことでGMの思い描くチームにしていくところは、もしそのチームのファンだったら何とも言えない気持ちになったかも。だけどそれで結果を出すことで、そういった批判は封じていく。

野球というスポーツの意識改革の第一歩がそこには描かれていて、このあと横浜スタジアムに試合を見に行く身として、また違った野球の見方を提示してくれた。

今夜の試合が楽しみだ。