メジャーリーグで元選手のゼネラルマネージャーが、既存の常識にとらわれずに用いた新しい統計論で、貧乏弱小チームを常勝チームに育て上げた実話に基づく感動のヒューマンドラマ。
とにかく、従来のスカウトマンのセオリーや長年の経験や勘に頼らず、徹底的・多角的・合理的な分析による統計結果で選手の能力を再評価し、実は使えるハズなのに低年俸になってる選手をスカウトして、みるみるチームを勝利へ導いていったのは、本当に見事。
ただ、情け容赦なく割り切ったスタイルはもちろん反発だらけで、初めは上手くいかずメチャクチャ。
でも、徐々に理論の効果が出て来たり、主人公ビリーの人間的成長もあり、奇跡の連勝記録を樹立していったのは見ていて自分も熱狂しました。
何事も新しいことに挑戦する時は、周囲から反発を受けるし、失敗することもある。
けど、信念を貫き通して成功させたのは本当にすごい！
★2001年、セカンドキャリアとしてメジャーリーグ「アスレチックス」のゼネラルマネージャーになったビリー。
しかし、チームの成績は低迷しており、資金難で他球団から優秀な選手を獲得することも出来ない上、3人の有力選手の移籍が決まっていた。
2002年シーズンに向けて有能な選手の獲得に奔走し、トレード交渉に訪れた「インディアンズ」のオフィスで出会った、野球未経験だが名門大学卒スタッフのピーター。
彼は独自の統計論で選手を分析していて、周りからは評価されることはなかったが、ビリーは強い関心を持って彼を引き抜き、低予算で強いチーム編成を実現していく、、。
一時の成功に酔いしれることなく決断したビリーの最後の選択も感動でした。
