連続殺人犯が美女を襲う、エロティックな猟奇サスペンスホラー、いわゆるジャーロ映画です。
1973年の映画ということで、今となっては定番中の定番のストーリーが展開されていきます。
「元祖スラッシャー」とはいえ、ゴア描写はだいぶ抑えめで、猟奇ホラーというよりサスペンス映画。
後半のスリルは、サスペンス好きにはたまりません。
血糊すぎる血とか、やたら脱ぎまくる美女とか、動いちゃう死体役とか、人形を取ろうとした理由とか、ちょっと笑っちゃうところもあり、緊迫感が適度に緩和されて逆によかった。
人形やスカーフなどの小道具も効いており、インテリアやファッション、撮り方もお洒落です。
何より、女性が本当に綺麗に撮られています。
カメラのしつこくまとわりつくような目線がまた、いやらしすぎて笑える。
どんだけ女性好きやねん。
女性には異常な執着を示す犯人ですが、男性被害者の扱いは適当です。笑
ストーリーの意外性や推理性はないけれど、倒錯的なジャーロの雰囲気を堪能できる一作です。