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影なき淫獣のhynonのレビュー・感想・評価

影なき淫獣(1973年製作の映画)
3.7
連続殺人犯が美女を襲う、エロティックな猟奇サスペンスホラー、いわゆるジャーロ映画です。

1973年の映画ということで、今となっては定番中の定番のストーリーが展開されていきます。

「元祖スラッシャー」とはいえ、ゴア描写はだいぶ抑えめで、猟奇ホラーというよりサスペンス映画。
後半のスリルは、サスペンス好きにはたまりません。

血糊すぎる血とか、やたら脱ぎまくる美女とか、動いちゃう死体役とか、人形を取ろうとした理由とか、ちょっと笑っちゃうところもあり、緊迫感が適度に緩和されて逆によかった。

人形やスカーフなどの小道具も効いており、インテリアやファッション、撮り方もお洒落です。

何より、女性が本当に綺麗に撮られています。
カメラのしつこくまとわりつくような目線がまた、いやらしすぎて笑える。
どんだけ女性好きやねん。

女性には異常な執着を示す犯人ですが、男性被害者の扱いは適当です。笑

ストーリーの意外性や推理性はないけれど、倒錯的なジャーロの雰囲気を堪能できる一作です。
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