バンバンビガロ

遠い太鼓のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

遠い太鼓(1951年製作の映画)
2.5
戦争とジャングルクルーズ、未開の部族に対するエキゾチシズム、全編に漂う死の匂いなど、どこかコッポラの『地獄の黙示録』を彷彿とさせるところがある。
基本的には冒険活劇であるのだが先住民からの執拗な追跡からの逃亡劇でもあり徐々に部隊が追い詰められていく重苦しさが付きまとう作劇で、逆に最後の取ってつけたようなハッピーエンドがバランスを欠いているようにも感じる。
この映画は海軍中尉の青年のナレーションから物語が始まるので本来はこの海軍中尉の視点から見たワイアット大尉という形で映画を物語るべきだと思うのだが、どうも映画の視点がワイアット大尉の視点によりすぎていて海軍中尉の存在がほとんど意味をなしていないのは明らかに作劇的に失敗しているところだと思う。
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