TOMJFK

氷点のTOMJFKのレビュー・感想・評価

氷点(1966年製作の映画)
3.9
若尾文子の艶(つや)やかさと憎憎しさ!

1966年の白黒作品。
33歳の若尾文子が、すごく艶(つや)やかで見とれてしまう。
夫の日記を読み、夫や養女ヨウコに憎しみを持ってからのなんとも憎憎しい態度や表情、一転してのふてぶてしさは絶品。
日常の人間関係の愛憎を描く視点が、観る者を引き付ける。
全体的には見ごたえある映画だが、ヨウコ(安田道代)がもっと、か弱な女優の方がよかったと思います。
さわやかな青年役の津川雅彦、地味で真面目な役の船越英二、心優しい森光子、お手伝いさん(俳優わからず)。
それぞれに存在感があり、よかった。
特に若尾文子が上述の意味で凄かった。
ヨウコと徹の2名の俳優が、ちょっと物足りなかった。
現在の映画のように、細やかな演出は無いが、内容の凄さは伝わってくる。
その後、この話しは、国内・韓国などで何回も作られているので、それぞれを観てゆきたと思います。
2012/8/18
TOMJFK

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