ホラーとも中学生日記とも違う空気感がすごい。シチュエーションは館物でそのもので廃校に閉じ込められて逃げ回るだけだけど、用務員のおじさんや人体模型がクリーチャーだからノスタルジックな印象がついてまわる。
かといって手加減しているわけでもない。動く人体模型なんか怪談の定番だけど、しっかり内臓の質感があるし、廊下をノシ歩く巨大な脚もワンフレームにしっかり収めてある。
バウンドするサッカーボールが呼び水で、風に揺られるカーテンから帰ってくるのもよかった。入口も出口もしっかり運動してる。けっこう映画らしい映画だった。