母親を交通事故で亡くし、ニュージーランドから、父の住むカナダ・オンタリオ州に移り住むことになった、14歳の少女エイミー。
しばらく一緒に住んでいなかったせいか、
なかなか父親との関係がうまく築けない。
そんなエイミーが、ある日親鳥がいなくなった鳥の卵をみつけ、
家に持ち帰る。
その卵はふ化し、雛鳥たちはエイミーを見る。
それは「刷り込み」という習性で、
雛鳥は最初に見たものを親として認識するのだ。
こうして16羽の雛鳥たちは、エイミーを親だと思うようになる。
エイミーの行くところ、
雛たちはどこでもついてくる。
この描写が可愛くてたまらない。
順調に成長する雛鳥たちだが、
それに伴って大きな問題が生じることになった。
それは、「渡り」。
冬をこすために鳥たちは南までわたっていかなければならないのだ。
通常は、親鳥が南に渡るコースを覚えており、
子供たちはそれについていけばいいわけだが、
この子らには親がいない。
さて!
と、あらすじの紹介はここまでにしておきましょう。
僕は、この作品が大好きです。
見事な編隊を組んで大空を飛んでいく鳥(グース)たちの描写は魅力いっぱい。感激して涙が出てしまうくらい。
無事にグースは南に渡ることができるのかという、
手に汗握るサスペンス。
途中、グースたちが軍のレーダーに引っかかり、パイロットたちがスクランブルシーン、そしてその挿話の見事なすくい上げ方。
高層ビルの間を縫うように飛んでいくグースたち。
ラストもいかにもアメリカ映画らしいハッピーエンド。
実話がベースということですが、
まさに映画的魅力いっぱいの作品に仕上がっています。