土屋ノリオ

グースの土屋ノリオのレビュー・感想・評価

グース(1996年製作の映画)
4.0
友人との鑑賞会で久しぶりに鑑賞。「人間が渡り鳥の先導をする」、年齢を重ねてこのような夢のある実話ベースの作品に心を癒された。母を失った少女が、森林伐採のために放置されたグース(渡り鳥)の卵を見つけて、家に持って帰って孵化させる。グースの成長と少女の心の成長を描いた本作。グース達との心のふれあいを描く前半と、小型の航空機で共に南へ渡っていく後半。この話がかわる展開であるのに、スムーズに違和感を感じることなく、バランス良く展開されていく。主人公エイミー(アンナ・パキン)の少女から大人への変化を、シャワーや化粧をするシーンを加えての表現も絶妙。自然保護的な展開と親子関係や家族を描いた古くオーソドックスではあるが、外国映画の雰囲気とグースの飛んでいる姿は美しく、家族の絆もうまく描かれていている優しくて良い映画でした。
土屋ノリオ

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