ヤマニシ

世界最速のインディアンのヤマニシのネタバレレビュー・内容・結末

世界最速のインディアン(2005年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

 王道ロードムービー。ストレスなく見れるのがいい。
冒頭のシーンでグラントリノみたいな偏屈ジジイかなとか思ったけど、気のいいジジイで近所の人からも好かれている。独り身のジジイのために近所の人が誕生日パーティーを開いてくれるってどんだけ人望あるんだよ。出発の日に走り屋が餞別くれるのもグッと来た。アメリカに着いてからは苦労しているシーンもあったが、人柄の良さで良い出会いに恵まれている。それに年老いてなお海を越えて世界記録に挑戦しようとしてる人がいれば応援したくもなるだろう。でも浮気はやめようね。規則を破るシーンもあっさり認めるわけではなく、運営側はきちんと反対してた上で最終的に認めたんだから主人公の情熱が勝ったということだろう。(史実でも規則破ってたんなら相当揉めたんだろうなと思う。)税関で荷物が壊れてたり、警察に停められたりと不穏なシーンは結構あったけど、いい意味で肩透かしというか、話が必要以上に重くなったり枝葉末節に入ったりしないようにあっさりと解決したのがよかった。狭心症も最初からフラグは立ってたけど伏線回収みたいなことにならなくてよかった。あくまでハラハラさせるための一要素という感じ。クライマックスの走るシーンも直前に薬を燃料の中に入れたり、火傷の対策ができなかったりと予断を許さない描写が詰まってて最後まで飽きずに見れた。全体的に面白く見れたけど、エピローグでアメリカに行ってから友達になった人たちにも一言くらい触れて欲しかったなとは思う。
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