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マーダー・ライド・ショーの消費者のネタバレレビュー・内容・結末

マーダー・ライド・ショー(2003年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

・あらすじ
ハロウィーン前夜、幽霊ホストのウルフェンスタインが贈る特別映画という設定で物語は始まる
作家活動の為に車旅をしていたビルとジェリー、そして同行する彼らの彼女であるメアリーとデニース
彼らは車がエンストを起こした事で近所のガソリンスタンドに立ち寄りある男と出会う
彼はキャプテン・スポールディングという名のピエロ男
彼はガソリンスタンドと共に併設されたお化け屋敷も営んでいた
本のネタを求めるビルに押し切られアトラクション、“殺人ライド”に参加する4人
そしてそこで語られたドクター・サタンと呼ばれる殺人鬼の話
その話をきっかけに彼の絞首刑に使われたという木を見に向かう事になった一行
しかしそれは悪夢の始まりだった…
というホラー/スラッシャー作品

・鑑賞理由
ロブ・ゾンビの代名詞とも呼べる作品なので気になっていてU-NEXTで2の配信期限が迫っていた事もあり鑑賞

・感想
アルバート・フィッシュやエド・ゲインという有名な実在のシリアルキラーの名を交えて語られるドクター・サタンの人々の命を奪ってきた実験、殺人一家の手で殺されていくチアリーダー達、そして怪物達と彼らを産んだであろう儀式、などクラシックなホラー/スラッシャーへの愛を強く感じる物語や登場する悪役達のビジュアルのB 級ホラー感溢れるビジュアルなど世界観はさすがロブ・ゾンビ!と言える物だった

ただタイトルに“マーダー”という言葉を使い殺人が肝となっている物語である事を考えると激しいゴア描写がある訳でもなくドクター・サタンが行い続けてきた実験の目的なども明かされない為、本当にただただ視覚や設定の面で古典をなぞっているだけになってしまっていたのが残念だった
後に製作された「ロード・オブ・カオス」でも登場するコープスペイントなどロブ・ゾンビの趣向が隅々まで反映されていたのは良かっただけにそこが惜しかった

・総括
画で魅せるホラー/スラッシャー作品はやっぱりゴアや不快描写が強くないと怖くもないし物語が脆弱なんだから尚更だよなぁという感じ
あとスポールディングをもっと活躍させて欲しかったかな…
このパケ写で殺人一家ばかりが目立っていたのはちょっとね…
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