カムイ

12モンキーズのカムイのネタバレレビュー・内容・結末

12モンキーズ(1995年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

2035年、謎のウィルスにより人類は滅亡の危機に瀕していた。
科学者達は原因を突き止めるべくかき集めた過去の様々なデータを元に、秀逸な記憶力を保持する囚人ジェームスをボランティアとしてパンデミックが起きる前の過去へと送り出す――。

スチームパンクな近未来描写が良い。
未来の科学者達がわりとポンコツで、あっちこっちずれた時間軸に送り込まれたタイムトラベラー(ボランティアと呼ばれた囚人)たちがさまざまに人類滅亡の予言を残していくのも面白かった。
我らが主人公ジェームズも、間違った時間軸に飛ばされたりまた戻されたりしていらん苦労を重ねさせられる。未来から来たといっても当然信じて貰えず精神病院に放り込まれたりしてね。
そんな中で出会った精神科医キャサリンは彼の妄想を治療しようとするうちに彼の予言は真実なのではと気付き始め、またジェームスの方も荒廃し地下に閉じ込められて囚人として暮らす未来の方がキャサリンの言うように妄想で、こちらの時代にいる自分が本当なのではと思い始める――いや、思い込もうとし始めるのが見ていて切ない。

パンデミックの起こった本当の原因は、そして真犯人は誰なのか。ジェームスが子供の頃からくり返し見ていた夢の記憶の謎とは……。

鑑賞後の考察が楽しくてくり返し見たくなる作品。
SFスキーの諸兄にはタイムパラドックスをどう処理しているかにもご注目頂きたい。
ブルース・ウィリスの美尻とブラピの怪演は実に必見。
カムイ

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