みーちゃん

12モンキーズのみーちゃんのレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
4.0
主役のジェームズ・コールが、社会的には決して特別な存在ではなく、ごく普通の感覚を持つ人間であるところが良かった。

舞台が1990年だとしても1996年だとしても、彼が直接的に関わったのは、ほぼキャサリンとジェフリーだけであること、且つ、共に過ごしたのは、ほんの数日間だけであったにも関わらず、結果的に時代を超えて、その後の生き方を変えるほど大きな影響を与え合ったことが、おもしろかった(来た意味あったー)。

そして遠い昔に脳裏に刻まれ、繰り返される記憶の断片。そこから生まれるこの複雑な感情の正体が一体何なのか。どうしてこんな気持ちになるのか。その拠り所を当事者は確認する術がなく、観客だけに明かされたところにぐっときた。