人類の存亡と自然環境問題についてミステリータッチで描いた作品。
以下ネタバレ含みます。
ラストシーンの「救済保険業よ」というジョーンズの台詞の解釈次第で、真逆の世界観になりそうですね。
一つは、ウイルス蔓延のきっかけとなるタイミングを知って未来からタイムリープしてきた。つまり、その後何らかの方法で、飛行機隣席の男性の行動を防ぎ、人類滅亡の危機から免れる世界観（おそらくその瞬間、描かれていた未来社会は消滅する）
もう一つは、コールをはじめとした有能な囚人をうまく操り混乱させ、過去の時点で抹消するために未来からタイムリープしてきた。つまり隣席の男性の行動を予定通り遂行させ、未来社会での自分たちの高い地位を確実にしようという世界観。
徹底的に未来社会を存続させたければ、わざわざ過去に行かせたり策略を練らなくても囚人たちは厳重に収容されているんだからその場で消せばいいです。
周到にコールらを過去に送り込みウィルスの発生源を探させたり、また未来に戻して報告させたり、逆探知したり、そんな面倒なことはしないと思うので私は前者の世界観だと思って観ました。
コールが撃たれたのは残念だったけど、ウィルス感染源がわかってよかったよかった。
余談ですが、未来社会の管理者たちは、過去の電話を逆探知し、即時その場へ囚人ホセを送りこむ、という凄い能力があるのに、設定より数十年前のしかも戦場真っ只中にコールを送ってしまうことがあるのはご愛嬌でしょうか。
