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12モンキーズのtoriten45のレビュー・感想・評価

12モンキーズ(1995年製作の映画)
3.1
テリー・ギリアムならではの世界観とビジュアルは一部にとどまり「あー残念だなー」というもの足りなさが正直な気持ちでしたが、張り巡らした伏線を「よくまとめ切ったなー」とも思いました。

話のテンポも悪く、難解さも感じることはありませんでした。

物語は、謎のウィルスによって人類が死滅寸前にまで追い込まれた未来(2035年)で、生き残ったわずかな人間は地上を放棄して地下都市で生活している時代に、パンデミックの原因となった謎の組織“12モンキーズ”の正体を突き止めるため、ブルース・ウィルスに扮する受刑者をタイムマシンで現在(1996年)に送り込む話を描いています。

退廃的な未来世界に登場するごちゃごちゃーっとしたテクノロジーはギリアム式が感じられたかな?

ぶっとんだブラッド・ピットの怪演も主役を食う勢いで見事でしたね。ちょっと張り切り過ぎかも…。

ものの試しに本作の原案とされる短編映画『ラ・ジュテ』を観てみようかなーって気になりました。

それとテリー・ギリアム式が存分に感じられた『バンデットQ』『バロン』『未来世紀ブラジル』なども30年以上も経った今、再度見直してみたいと思いましたー。
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