「奇人たちの晩餐会」を撮った監督ともあれば期待しましたが、シチュエーションで笑わせるのが実に上手い人だ。
今回は気弱な中年おやじが、いかにしてクビにならないようにするか。
その方法がゲイだと嘘をつくことって(笑)
なぜゲイなのかは務めてる会社が関わってくるんですが、面白いのは本人が変わるのではなく周りの態度が変わるとこ。
よそよそしくなったり、あえて近づくハメになったりと、おかしい人間がどんどん登場します。
ただ根底にあるのはピニョンが気づかれる存在に変わっていくことです。
透明人間などといわれていた人間が再生していく過程。
それをしんみりすることなく笑いで見せていく巧さ。フランスはこういう題材を実にしゃれて見せてくれる。
観終わった後はタイトル通り、人生はいいものと気づかせてくれます。