普段は全く冴えない中年男が、2年前に妻子に捨てられ、挙げ句の果てに会社からクビにされそうになる。そこで自分はゲイだと嘘をつき、クビを逃れようとした事で、多くの人を巻き込む事態になったフランス発のコメディ。
1時間半に満たない短い時間を、テンポよく投入される笑いで一気に見せてくれます。かなり楽しめた作品でしたね。
ただゲイ騒動を巡ってのドタバタに終始するだけでなく、そこから逆転へ向かって立ち直っていく主人公の成長物語でもあります。
主演のダニエル・オートゥイユ、ジェラール・ドパルデューの2人ですが、本作以外でも「あるいは裏切りという名の犬」ではライバル関係の刑事役として共演していますが、本作とは真逆すぎる役柄。笑
別人としか思えないほどで、彼らの演技の幅が凄く感じられますね。
ハリウッドや他の国じゃあまり無いであろう独特なタイプのコメディで、フランス映画の面白さをより実感する一作でした。リラックスして見れる作品ですが、舞台がコンドーム製造会社という事で、下ネタもそれなりに。家族での鑑賞は避けた方が良いでしょう。笑
