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民族の祭典の10000lyfhのレビュー・感想・評価

民族の祭典(1938年製作の映画)
2.5
1936年ベルリンオリンピックの記録映画パート1:イメージモンタージュ、聖火リレー、開会式(各国言語の中継)、競技(陸上のみ)、旗手たちが集う閉会式。いま観るとごく普通のスポイヴェ記録映像だが、ジャンルを確立し、現在に至るまで無数の後続作品の規範となった、偉大な功績はよく分かる。レジェンド、ジェシーオーエンスの走りは圧巻。三段跳、マラソン(優勝)など、日本人選手も多く登場。全般に競技結果をダイジェストレポートする内容だが、控えめなスロモ、棒高跳での瞑想的コラージュ、クリシェだがマラソン独走ランナーの心身の戦いを表現した一人称視点的な足元を見る映像など、クリエイティヴィティも見られる。エンタメではなく、映画史やオリンピック史や世界史の資料作品として、ハーケンクロイツ、ナチス式敬礼をする選手団、(編集効果だろうが)観客席にずっといるように見えるヒトラーなども、時代の記録の一部として客観的に捉えた。劇伴は後期ロマン派風から新古典主義風、競技中は控えめ
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