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悲愁のlemmonのレビュー・感想・評価

悲愁(1959年製作の映画)
3.4
手前には本を読むペック。
奥横で彼を愛おしく撫でまわすように見つめるデボラカー。最高に美しいショット。

邦題から単なるメロドラマを想像していたら、なんとも激情的で日本の昼ドラのような展開に驚く。「ギャッツビー」で有名な作家フィッツジェラルドの晩年(と言っても若くして亡くなる)の恋愛を描いた作品。その相手はハリウッドゴシップ記者シーラグレアム。

デボラカーが先鋭的で女性権利を匂わせる強気な(性格悪そうな)女性を演じていて新鮮。英国イントネーションが効いている。髪を下ろした水着姿は最近だとダイアンレインのような大人の色気がありとてもカッコ良く素敵だった。そう言えばこの人は「地上より永遠に」で最高のラブシーンのひとつと呼ばれるシーンを演じた人だ。このくらい余裕か😁。


また繰り返すのではないか、、、
と、側から見ると思うが、2人が惹かれ合うのはとても良く伝わり、上手くいってほしいなあと応援しながら眺めていた。まあ、、、結末は知らなかったが、運命とは皮肉だとはよく言ったもんだ。

ペックとエディアルバートは「ローマの休日」でも友人演じたコンビ。アルバートはスポーツ刈りの金髪🤣。今度はアルバートがしっかり者だった。

デボラカーの美しさで保っている作品だった。
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