昨日の一本。初代「ウルトラマン」の第一話「ウルトラ作戦第一号」の現代リメイク映画。
「シン・ウルトラマン」の約15年前に出された本作の存在は全く知らなかった。そのシンウル公開後に本作を知り、こうして鑑賞に至る。
ヒーローオリジン映画として「アイアンマン」公開前でありながらきちんと抑えるとこ抑えて映画として起承転結がなされていて結構いい映画だった。ひょんなことからヒーローになるわけでそれを運命と称したのも日本映画らしいところ。
自衛隊の戦闘機「F-15Jイーグル」パイロットながら息子の病気を理由に退職した主人公という中々年齢の高めなキャスト配置は「アントマン」のようでパパさんにターゲットしているところも興味深い。
低予算の相応にチープな絵柄ながらその中でヒーローバトルを最大化出来るように工夫の跡が見られるところもグッド。イーグルのミサイル攻撃が板野サーカスだったのが笑えたが、その板野氏本人の協力である。音楽が松本孝弘だし何気にメンツが頑張っている。CGもゲームっぽさはあるが頑張っている印象。
安っぽさ以外はしっかりとしたヒーロー映画でウルトラマンのキャラデザも「真仮面ライダー」のようなワイルドさもあり大人に響くものにしようとした作品としてその話題性を除いて結構楽しめる。レンタルでないとなかなか見る機会はないだろうが機会があればチェックしても良いと思う。
