たた

プレデターズのたたのレビュー・感想・評価

プレデターズ(2010年製作の映画)
3.3
修羅の刻な展開希望なのに。

がっかり。いや、十分面白く観られはするけど、方向性としてがっかり。

高度な文明を持ちながら野蛮で好戦的で。
狩りが大好きだけど相手が強者と見るやその力を認め、正々堂々タイマン勝負をせずにはいられない、人間臭さあふれる宇宙人。
実際血生臭さが漂ってきそうな不潔なビジュアルもたまらない。

これだけ魅力的なプレデターというコンテンツがあって、なんでこんなストーリーを書いてしまうのか。

1では対ムキムキソルジャー。
2では対はみだし暴走刑事。
スピンオフでは凶悪エイリアンをぶった切る。

ここまでは良かったし、プレデターが遠い昔から地球を訪れていたことや、出会った戦士を称え語り継いでいるという武士道的な精神性を持ってることが、わかってきます。

本作でも侍ヤクザとの一騎打ちやってるじゃん…、戦国の日本に来てたことを示唆しているじゃん…、なんでメインをそこに持っていかないんだ!

修羅の刻みたいに、歴史の陰で戦士と戦い時には協力しながら暗躍してきました、みたいなのが観たいんだ。
戦国の合戦場に突如現れるプレデターとか、宮本武蔵や剣豪達との対決とか、
知恵と作戦とチームプレーで立ち向かう忍者軍団とか、
古代ギリシャやエジプトやモンゴルに現れたっていいし、
テルモピュライの戦いは実はプレデターが協力してて300+1でした、みたいな。

ゲームや漫画やマーベルの専売特許じゃないんだからプレデターでもそういうのバンバンやればいいんだ。
ネタはいくらでもあるじゃないか。
わずか3作目でネタ切れしたみたいにプレデターの母星だの上下関係だのペットだの出してきやがって。

AVPがヒットしてVSシリーズが続々作られれば良かったのに。

こんなVSプレデターが観たい!

VSジョン・マクレーン
VS宮本武蔵
VSジャッキー・チェン
VS範馬勇次郎(板垣先生描いておくれ)
たた

たた