ボールを拾い我が子のように育てようとする老夫婦と、そのボールを狙う悪い凧の物語。
凧はボールをあの手この手でさらっていき、老夫婦はその凧を追う。
顔が大きく細すぎる体躯で何の怪物か初めは分からなかった凧のキャラクターデザインに恐怖を感じてしまうのと、そもそもこの老夫婦がボールを赤子のように育てようとするところから奇妙な世界に迷い込んでしまう。
しかし段々飛び跳ね遊ぶやんちゃで顔のついたボールが可愛く自我を持った生きものであった。
素晴らしい音楽。道行く人に助けてもらいながらボールと凧の元へ行く老夫婦。ラストは皆が容赦なく凧を絶命させ少し不憫だった。