がーひー

救命士のがーひーのレビュー・感想・評価

救命士(1999年製作の映画)
3.9
目以外痩せこけた様相の救命士の一人称ストーリー。『タクシードライバー』と重なる場面も多く、心身疲れ切っているときに見るからこそ味が染みる作品かと。
救命士なのにここ最近人を救えていない負い目、患者が切迫してパンパンな医療現場、危険ドラッグの流行りによる通報、かたや単に泥酔して通報するもの、などなど主人公を取り巻くカオスな出来事が彼の存在意義や職業倫理を侵してくる。
「自己の開放」とは何ぞや難しいが、リアルの様々な鬱憤などを昇華させてくれる物語かなと思う。
がーひー

がーひー