Jimmy

人妻の危機のJimmyのレビュー・感想・評価

人妻の危機(1953年製作の映画)
4.3
「バーバラ・スタンウィックが出演しているサスペンス映画」というだけで面白そうだが、確かにハラハラする場面はあるヒューマンドラマ的な映画だった。
本作でのバーバラ・スタンウィックは悪女ではない(笑)

アメリカからメキシコへ車で釣り旅行する父母と小さな息子の三人家族。
メキシコの賑やかな街を経由して到着した目的地は、人気の無い浜辺。ここに来る途中、警察の検問所があったりして、危険な雰囲気。
そして、浜辺のボロい桟橋を小さな息子ボビーが渡ったのだが戻れなくなり、父親が連れ戻しに行く。すると、父親が息子を連れて戻る時に、息子を先に渡らせ終わって、父親があと少しというところでボロい桟橋が崩れて父親の足が桟橋の杭の下に挟まって動けなくなる。さらにドンドン潮が満ちて来て、潮位は高くなり父親は危険になっていく…というあたりが一つ目のサスペンス。「父親が助かるかどうか?」のサスペンス。
夫を助けるためのロープを手に入れるため、妻(バーバラ・スタンウィック)は車で運転して走るが、ある男に助けを求めたら、その車に乗せた男が殺人犯だった…。「さて、妻は殺人犯と一緒に警察に追われることになるが、大丈夫か?」というのが二つ目のサスペンス。

尺は短めだが、なかなか面白いジョン・スタージェス監督作品だった。
スタージェス監督作品ということで、ディミトリ・ティオムキンが音楽を担当しているが、これまたスリリングな音楽でナイス!
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