三隅炎雄

侠客道の三隅炎雄のレビュー・感想・評価

侠客道(1967年製作の映画)
3.0
安藤昇主演で、戦後舞台にクサイ着流し任侠物みたいな話をやる趣向が面白さとして結実していない。スラムで生まれ育った小池朝雄の上昇志向も、検事天知茂のヤクザ組織への復讐も生煮えで、ほとんど本筋に貢献しない。鈴木則文なのでワンカットワンカット手抜きなく丁寧に撮ってはあるのだが、やくざ映画としては生ぬるいまま終わった。同じ予科練の安藤と天知が殺し合うくらいの最後が欲しい。宮園純子が念入りにとても綺麗に撮ってあるのはさすが。
三隅炎雄

三隅炎雄