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霊長類のmiのレビュー・感想・評価

霊長類(1974年製作の映画)
3.7
強烈なことは承知の上で見たが、それでもオエっとなるシーンがあった。
病院や法と秩序なんかと違って、取材対象が学術的でさらに閉じられてる世界なので、基本的に科学者たちが行う作業のリーズンホワイが理解しにくい。
というか、このマッドサイエンティストたちも真の目的を見失っているように思えた。

途中から、檻の中の猿たちが人間の囚人に見え始めた。
ラストの無重力実験は加速する人間側のエゴを描いているように感じられた。

編集の技術が悪い意味で向上していた気がする。
リズム感のあるカットのつなぎに徐々にアングルが寄っていったり、これまでにないキレイなものになっていたので、個人的にはもっと荒々しい写実的なワイズマンの方が好みだ。

しかしあのリスザルの運命を考えるといたたまれない気持ちになる。
グロ耐性がない人は見ちゃダメ、ゼッタイ。


2019劇場鑑賞33本目
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