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悪の紋章のmingoのレビュー・感想・評価

悪の紋章(1964年製作の映画)
3.8
シネマヴェーラにて鑑賞。

山崎努いぶし銀かっ。「駆け込み女〜」での存在がもはや神々しさを物語ってたけど、今から50年も前の作品だとめちゃ渋く画面の中を動いてるのなんか違和感ぱないです…クスリやってんだろ?て眼が怖すぎですザキヤマパイセン。。。
また「洲崎パラダイス赤信号」で素晴らしすぎた新珠三千代は本作ではちょっと美しすぎ…なんで生涯独身だったのか不思議でならない…

内容はというと、前半はハードボイルド的な語り口でクールな出だしだが、やがて本格的なサスペンスと推理ロジックの明晰な展開に唸らされる。
些細な記憶や発言、そこが繋がるんか〜いという細かいとこまで気が抜けない。
橋本忍の超一級の脚本による見事な物語と緊密な構成を味わえる寡作。

テレビドラマ版観たくなる映画てあるよね。まさにそれ。そして緊迫感を感じさせる黛敏郎の音楽もグッド◎
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