なまくらウォッチメン

湖中の女のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

湖中の女(1946年製作の映画)
4.0
およそ80年前の全編POVによる実験映画
状況整理のため要所で挟まれるフィリップ・マーロウの語り以外は完全にPOVという徹底ぶり
当時のカメラワークの鈍重さと視野角にしては狭すぎるスタンダードサイズが最後まで慣れなかったが、意欲作としては楽しめた
話はいつものフィリップ・マーロウ

全編POV映画としての完成度は『エンター・ザ・ボイド』、一人称視点の没入感・臨場感は『ハードコア・ヘンリー』の方が上だが、この時代に既にこのような実験映画が作られていたこと自体が面白いなと