六四二

ラヴ・ストリームスの六四二のレビュー・感想・評価

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)
4.0
ジョンカサベテスは複数の女を周りに侍らせて、仙石イエスのような暮らしをしている。金や名声だけではなく愛情で繋がっているところが憎めない。
姉は姉で家庭が崩壊してジョンのところに身を寄せる問題児。ジーナの問題児は国宝級のテッパンだ。2人とも、与えるのも求めるのも愛情の加減が異常。弟を演じる監督のジョン(夫)は広く数多く、姉を演じるジーナ(妻)はどこまでも強く激しくと、方向性は違うがレギュレータが壊れている。無尽蔵に湧いてくるエネルギー源は何なのだろう? 二人の映画に対する愛情に被って見える。
この作品は、2人のどうしようもなさを笑うコメディとして傑作なのだ。私の少ない引出しからまたまた出てくる「天地創造」のあれでもって大笑いさせてくれる。
この奇想天外なギャグは忘れられない。
六四二

六四二