ぷかしりまる

ラヴ・ストリームスのぷかしりまるのネタバレレビュー・内容・結末

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

はじめてのカサヴェテス。親権で揉める空気の悪さと、さすがにそうはならんやろみたいな怒涛の展開の緩急がうまい(荷物の重さはフットワークの軽さに反比例)。この監督の映画を全部見たくなった。話はアメリカ版『お引越し』みたいなかんじ。プールサイドの30秒とかマジでそう。子供の目から見た残酷な世界が描かれているのも好きだ(もしかしたら、あれはおれの腹違いの妹ではないか?)。子供は走って館を逃げ出す。道路に等間隔に立つプリティーガール。
後半は唐突感があるけど、思い返せば冒頭の轢殺妄想から夢の世界に突入してたとも言えなくもない。
思い返すとひとりひとりのキャラ造形はそんな面白くない気がするのだが、彼らの他者との付き合い方が描かれていたので面白ったのかも。顔を突き合わせて何をするかが読めない。ただ愛(として提示されている感情)が血縁関係に収斂していく感じはちょっとどうなんって思う。でも結局思いは通じ合わず、空回りしてしまうのだけれど。
画面の外を見続けてるのになかなかカット割らなくて観客が不安になったところで人面犬をインサートしてくるとか所々やばかった。4年後くらいにもう一度みたいな