れーちゃん

ロゼッタのれーちゃんのレビュー・感想・評価

ロゼッタ(1999年製作の映画)
3.5
アルコール依存症でシングルマザーの母親と二人、トレーラーに暮らすロゼッタ。
母親は酒のためなら大家に身体を売るほど落ちぶれていた。
ロゼッタは生き延びるため、池で釣りをして魚を捕まえたり、自分の衣類を売ったりしてなんとか生計を立てていたが、いよいよ苦しくなり仕事を探す。しかし、ロゼッタを雇ってくれる場所はほとんどない。
ある時、ワッフル屋の青年と出会う。彼はロゼッタを気遣い、食事をご馳走したりロゼッタを気にかけるが、人の世話にはなりたくないというプライドを持ち、意地を張り続けるロゼッタは青年に心を開けずにいた。

どんなに探しても仕事は見つからない。お金もない。究極を迫られたロゼッタは、ある行動に出てしまう。。

わたしには、ロゼッタ自身の性格にも難があるように思えてしまったが、そんなロゼッタのプライドはきっと、「惨めな人間だと思われたくない」というところからきているようにも思えた。

貧困と最悪な家庭環境という八方塞がりのロゼッタを追い込んでいるほんとうの原因は、元を辿れば国にあるのだろうと言わんばかりの苦しい作品だった。
れーちゃん

れーちゃん