ダルデンヌ兄弟のもう一つのパルムドール受賞作。『ある子供』とは確かに設定やラスト含め、強く共鳴するところがあると思う。
この二作は、目を奪う映像美や哲学的で難解なストーリーがなくとも、映画がアート…
美しさとは、さまざまな社会的な尺度からは基本的に外れた場所に存在することを、1人の少女の姿を通して、鮮やかに描き出していたように思う。
またそれゆえに、美しさに近づこうとしても、社会的なまなざしは…
ロゼッタが生活保護ではなく就労に拘ること、チクってまで自分の職を得ようとする事。彼女の行動を頭ごなしに否定することは僕には出来ない。少なくとも彼女の生活のその頽廃さの中に一貫した信念が潜んでいたと思…
>>続きを読む【貧しいフランス人家庭を丹念に描く】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
本年度のカンヌ映画祭で2度目のパルムドールを受賞した「ある子供」の公開に先立ち、ジャン=ピエール&リュックのダル…
このレビューはネタバレを含みます
これほど単刀直入かつ瑞々しく開始される映画をほかに知らない。
薄幸な少女への同情を誘う感傷映画などとは無縁の映画であることが、この鮮烈な冒頭シーンから明らかだ。
少女ロゼッタはアルコール&セック…
貧困の中での葛藤を描いていた。
もっとラクに生きたらいいのにと思う場面がいくつかあり、あまり共感はできなかった。
キャンプ場の出入り口と靴の履き替えを繰り返し見せているが、伏線回収とかも無かったので…